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咽頭・食道・胃・十二指腸の病気について
上部消化管とは咽頭、食道、胃、十二指腸をいいます。代表的な疾患として各臓器にできる潰瘍、がんがありますが、粘膜内の早期がんでは内視鏡により治療することが可能です。当院では内視鏡によって治療可能な小さながんを見つけることをモットーとしています。
オーストラリアのWarren博士とMarshall博士によりピロリ菌の発見以来、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどの疾患との関係が明らかにされました。予防や除菌療法によりこの種の病気は減少してきています。一方、上部消化管運動や内臓知覚の異常によって引き起こされる逆流性食道炎や食欲不振、痛み、胃もたれ感、ゲップ、胸焼け、満腹感などの症状を呈する機能性胃腸障害(機能性ディスペプシア)が話題になっています。
上部消化管内視鏡件数
男女計 | ||
---|---|---|
進行胃がん | 早期胃がん | |
2007 | 1 | 5 |
2008 | 5 | 9 |
2009 | 5 | 12 |
2010 | 5 | 2 |
2011 | 5 | 8 |
2012 | 9 | 9 |
2013 | 5 | 14 |
2014 | 2 | 15 |
2015 | 5 | 12 |
2016 | 5 | 3 |
2017 | 2 | 7 |
2018 | 2 | 3 |
2019 | 4 | 7 |
2020 | 2 | 9 |
総数 | 57 | 115 |
ピロリ菌の発見以来、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどの病態が明らかにされ、除菌療法も行われこれらの疾患に関する考え方は20年前と大きく変化しました。このためピロリ菌を発見したWarren博士とMarshall博士は2005年ノーベル医学・生理学賞を受賞しました。今後この種の病気は激減していくものと考えられます。また高崎市の乾内科クリニックの乾純和先生は血清ピロリ抗体価、血清ペプシノゲン値を同時に測定する胃のがん検診(ABC検診)という新たな検診法を提唱しています。今後胃の検診の主流となることが期待されます。
一方、最近は消化管運動や内臓知覚の異常によって起こる逆流性食道炎や食欲不振、痛み、胃もたれ感、ゲップ、胸焼け、満腹感などさまざまな症状を呈する機能性胃腸障害(機能性ディスペプシア)が話題になっています。
次の症状がある方は受診ください
食欲不振、体重減少、胃もたれ、はき気、胸焼け、胃痛、ゲップ、息が臭う など
症状から考えられる病名
下咽頭がん、逆流性食道炎、食道がん、胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍、機能性胃腸障害 など広範な消化管病変